2014年10月28日火曜日

生活資金を国から無利息で借りる方法

シングルマザーは仕事と子育ての両立に追われて、生活が厳しいケースが多いです。生活資金を借りるのに、レディースローンなどの消費者金融からお金を借りる方法も考えられますが、仕事が安定していないシングルマザーが審査に通る事は難しいですし、もし通ったとしても利息の負担が重すぎて、返済しきれずに自己破産になる可能性もあります。

このように生活に困窮したシングルマザーは、利息のかかる民間銀行のローンではなく、無利息でお金を借りる事が出来る母子寡婦福祉資金という制度を利用するのが賢い方法です。

母子寡婦福祉資金とは、シングルマザーが経済的に自立して安定した生活を送れるように支援する、国による(正確には各都道府県の)融資制度の事です。

東京都の母子寡婦福祉資金では、住宅の購入や増改築の費用を融資してくれる「住宅資金」、事業を開始もしくは就職するために必要な知識や技能を習得するための資金を融資してくれる「技能習得資金」、母子家庭になって7年未満の生活が不安定な家庭へ融資してくれる「生活資金」など、12種類もの支援制度が設けられています。例えば生活資金の場合、月額10万3000円(技能習得期間中ならば14万1000円)のお金が、条件を満たせば無利息で借りれます。

母子寡婦福祉資金は、収入の少ないシングルマザーの為に設けられた制度なので、簡単にお金が借りやすい点がメリットです。他の消費者金融などからの借金が無く、仕事に就いていれば(返済計画が立てられる)、問題無く審査に通るはずです。

審査に1ヶ月以上掛かることに注意!


そして、保証人がいれば無利息で借りられる上、返済期限は最大で20年(資金の種類によって違います)と長いのも大きなメリットです。保証人がいない場合でも、利息はわずか年1.5%で済むので、一般的な消費者金融(利息およそ18%)よりもずっと返済しやすいのです。利息を得て儲けを出す消費者金融とは違って、母子寡婦福祉資金はあくまでシングルマザーの支援制度なので、借りられやすい仕組みが実現されているのです。

母子寡婦福祉資金の申し込み方法としては、申込書類(福祉事務所にて配布されます)、戸籍謄本、世帯全員の住民票戸籍の謄本、所得証明書、保証人が居る人はその関連書類などが必要となります。一つ注意事項としては、申し込みから実際にお金を借りるまでには、審査に1~3ヶ月程度かかる事です。従って、早めに申請しておく事が重要です。また、申請方法は各都道府県によって違う場合がありますのでご注意を。詳細はインターネットや自治体の窓口で確認下さい。

民間でも「シングルマザー応援ローン」などを設けている銀行もありますが、勿論利息が掛かります。児童扶養手当など、必ず貰うべき手当てだけで生活を賄いきれない人は、民間ローンを使う前に、無利息で済む母子寡婦福祉資金を活用するべきです。

尚、2014年10月から、母子家庭だけでなく、父子家庭でもほぼ同様のサービス(父子福祉資金)が受けられるようになっています。