2014年9月20日土曜日

シングルマザーが相談できる国の支援施設

現在の日本においてシングルマザーが生きていくのは、経済的に相当厳しいうえに、悩みを相談できる相手が居ないお母さんも多いようです。しかし国や自治体には、シングルマザーを支援する様々な施設、及び制度が設けられています。以下でその施設や制度を、利用率と満足度も踏まえて解説します。


・公共職業安定所(ハローワーク)
利用歴69.1% 満足度11.0%
職業紹介や就職支援のサービスを無料で行っている、厚生労働省の管轄する機関。

・市区町村福祉関係窓口
利用歴48.9% 満足度14.9%
福祉の相談や手続きが出来る施設。

・福祉事務所
利用歴19.9% 満足度18.2%
保健・医療・衛生・福祉など、様々な支援を行う機関。

・児童相談所・児童家庭支援センター
利用歴12.3% 満足度17.9%
子どもの健やかな成長を願って、児童虐待、不登校、発達障害児などのケアを行なう機関。子供がいじめなどにあった際は、一人で悩まずに相談してみましょう。

・母子家庭等就業・自立支援センター事業
利用歴8.1% 満足度20.7%
就業支援講習会の実施や、就業情報の提供など、就業支援サービスの提供を行う機関。また、弁護士のアドバイスを受け、養育費の取り決めなどの法律的な悩み相談も行えます。

・母子福祉センター
利用歴6.2% 満足度18.8%
シングルマザー・母子家庭の自立と生活の安定を図り、生活・住宅・教育・介護・医療などの各種相談に応じる施設。

・母子生活支援施設
利用歴2.0% 満足度25.9%
夫のDVなどで、生活に困った母子家庭が入所して生活出来る施設。

・家庭児童相談室
利用歴2.7% 満足度36.1%
家庭や子育てに関して、様々な悩みや不安についての相談を受け付ける施設。

・公共職業能力開発施設
利用歴5.6% 満足度39.5%
公共職業訓練や認定職業訓練を行うための施設。

・婦人相談所(女性相談センター)
利用歴3.9% 満足度32.1%
セクハラなど女性抱えるの悩み相談、指導、一時保護などを行う施設。夫のDVからの保護にも取り組みます。

・自立支援教育訓練給付金
利用歴4.1% 満足度37.5%
就業に結びつく教育訓練講座を受講した場合に、受講料の一部が支給される制度。金額は受講料の40%(下限8001円~上限20万円)。

・高等技能訓練促進費
利用歴1.5% 満足度33.3%
看護師や介護福祉士など、就職に有利かつ生活の安定に繋がる資格取得にかかる修学費用が支給される制度。

・短期入所生活援助事業
利用歴1.2% 満足度43.8%
冠婚葬祭・入院・出張などに際して、一時的に子供を預ってくれる施設。

・夜間養護事業
利用歴0.6% 満足度37.5%
仕事の都合などで、母親が夜間に家庭を留守にする場合に、子供の養育や保護を承る施設(児童福祉施設に委託する)。

・配偶者暴力相談支援センター
利用歴2.3% 満足度32.3%
夫のDVから、妻や子供を保護する施設。保護命令の申し立ての支援なども行います。

・母子福祉資金
利用歴6.3% 満足度43.0%
シングルマザーが経済的に自立して安定した生活を送るために必要な資金を貸し出す制度。

・生活福祉資金
利用歴3.0% 満足度17.5%
失業や減収によって、生活に困窮している人に資金を貸し与える制度。

・養育費相談支援センター
利用歴1.2% 満足度31.3%
別れた夫との養育費の取り決めの相談・支援をする施設。
(関連;養育費の相場

このように、日本にはシングルマザーの人が利用出来る施設や制度は、実は数多いです。しかし、その利用率はかなり低く、ほとんどが1割にも満たないような状況です。ハローワークは利用者こそ多いものの、満足度は極めて低く、就職支援機関として充分な働きが出来ているとは言い難いようです。その上、国はこうした支援施設の存在を、全くと言って良い程アピールしない事も問題です。ですからシングルマザーの人は、こうした施設の詳細を自らよく調べて、有効活用していく事が重要です。