2014年9月14日日曜日

シングルマザーは国民健康保険の免除を受けよう

日本において、シングルマザーの貧困率は6割を超えると言われており、お金がない悩みは極めて深刻です。それ故に、少しでも余計な出費を控える事が重要ですが、国民健康保険料の滞納だけは、絶対に避けるべきです。後述するように、保険料を払えないなら、しらばっくれずに、免除申請をして下さい。世の中には、無保険状態のシングルマザーもしばしば見受けられますが、これは非常に危険な行動です。

病院で診察してもらう際、ほとんどの治療は国の公的健康保険が適用されます。保険が適用される事で、医療費支払いの実費負担は3割(小学校入学前の子供は2割)で済みます。つまり、健康保険に入っていれば3000円だった診療が、無保険の場合は1万円もかかってしまうという事です。

お金を節約しようとしたばかりに、それ以上に大きな出費が必要になっているようでは、本末転倒です。特に、子供はいつケガや病気に見舞われるかわかりません。おたふく風邪や水疱瘡など、子供の頃に掛からずに大人になると、かえって危険な病気もありますから、病気になっておく(免疫を付けておく)ことは、ある意味子供の仕事です。ですから、母親自身のケガや病気ならば病院へ行かずに我慢するのも一つですが、子供はそうはいきません。子供の健康を考えるならば、しっかりと国民健康保険料を支払っておくべきです。

そもそも、日本は国民皆保険制度をとっており、全ての国民は何らかの公的医療保険制度に加入しなければならない事になっています。これに違反すると、上記のように医療費は全額自己負担となりますし、財産の差し押さえなどの処分を受ける場合もあります。

社会保険が完備された仕事を選ぶべき


尚、就職もしくはパートとして働きに出る場合は、是非とも社会保険に加入出来る仕事を選ぶべきです。社会保険は、いわば会社が社員に代わって保険料を払ってくれる仕組みですので(厳密には給料から天引きされているだけですが)、シングルマザーにとっては非常に有難いのです。社会保険に加入出来ない仕事の場合は、国民健康保険となり保険料を自分で支払う必要が生じます。

とはいえ、社会保険を完備した会社では働く事が出来ず、かといって国民健康保険料を支払う余裕も無いという人もいるかもしれません。そんなシングルマザーのために、国民健康保険料には免除・減免される仕組みがあります。母子家庭の認定を受けており、生活が困窮していて保険料の納付が困難であると判断された場合に、減免が認められるのです。ただし、この免除制度は事前に申請しておく必要があり、減免の判断基準も市区町村によって異なりますので、詳細はご自身で確認いただくようお願いします。

ちなみに、シングルマザーへの支援として、国民健康保険以外にも、所得税や住民税、国民年金などについても免除の制度が設けられています。日本でシングルマザーが子供を育てていくのは決して楽ではありませんが、こうした支援制度を上手く活用する事で、少しはお金に余裕を持った生活が送れるようになるでしょう。