2014年9月15日月曜日

シングルマザーの老後の年金

国民年金は、日本の20歳以上60歳未満の全ての人の加入が義務付けられた制度です。2014年度の保険料は月額で1万5250円です(毎年増加が見込まれています)。支払いを25年以上続ければ、65歳~死ぬまでの間、毎月一定額が支給されます(現在は6万4000円程度)。

当然ながら、シングルマザーも国民年金保険料の支払いが必要です。しかし、今日を生きていくのがやっとという母子家庭にとっては、老後の心配をしている余裕は無い人が多いのが実情です。

そんな生活に困窮しているシングルマザーのために、国民年金には保険料免除制度があります。条件はいくつかありますが、主に所得が一定以下の人が対象となります。自分の住んでいる市区町村の窓口で申請を行い、これが受理されれば、保険料が一定期間免除され、保険料を支払っているものとして扱われます。前述の通り、国民年金は25年以上保険料を支払っておかなければ受け取ることが出来ません。同じ保険料を支払わないにしても、滞納と免除では、全く違う意味を持つのです。どうしても国民年金保険料を支払う余裕が無い場合は、面倒くさがらずに、必ず免除の申請を行っておくべきです。

その上、国民年金は傷害・死亡保険の役割も持っています。病気やケガなどで大きな障害を負った場合は、障害基礎年金という保険金が支給されるのです。2014年時点では、第1級障害者に認定されると、年間96万6000円が支払われます。子供がいる場合は、一人につき22万2400円(第3子以降は7万4100円)が加算されます。いざという時のためにも、国民年金保険料はしっかりと払っておくのが大事です。

社会保険への加入がある仕事を選ぶとお得


尚、シングルマザーが就職する際は、社会保険(厚生年金)が完備された会社を選ぶのが望ましいでしょう。社会保険に加入していると、国民年金の代わりに厚生年金に入る事になります。厚生年金は、国民年金に上乗せして支払う事になるので、将来的に受け取れる年金額は国民年金より多いです。また支払いは労使折半(会社が支払ってくれる)になるので、負担を感じにくいです。

仕事と子育てを両立させなければいけないシングルマザーにとって、正社員として働く事は中々難しいですが、実はパートやアルバイトでも、社会保険へ加入する事は可能です。具体的には、正社員の4分の3以上の勤務時間ないし勤務日数の人が該当します。老後の事を考えれば、シングルマザーは、絶対に社会保険に入れる職場を選ぶべきです。シングルマザーに看護師や医療事務などの仕事が人気な理由の一つが、社会保険が完備された職場だからです。